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トーク#1

この日は、池袋駅前での大型街頭演説と重なり、私たちにとってはなかなか厳しい環境。それでも集まってくださった皆さんが真剣に話を聞いてくださり、和気藹々とした空気の中“トーク”することができました。トークの様子はこんな感じ。

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第一回目の今回は、まず主催者からこのぶくろマルシェにかける思いをお話ししようと、こんなプログラムでトークしました。

①ぶくろマルシェ、立ち上げの思いbyぶくろマルシェ代表塚田祥世
②ぶくろマルシェのコンセプトby広報ディレクターまがまりこ
③ぶくろマルシェのデザインワークbyアートディレクター巣内 雄平
+みなさんへのアンケート、今の池袋とこうなってほしい池袋について

選挙活動がややノイジー、参加者のみなさんもどんな話がはじまるんだろうとやや緊張しながら“トーク”がじはじまりました。

① ぶくろマルシェ、立ち上げの思いbyぶくろマルシェ代表塚田祥世

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はじめまして。わたしは普段ベジリンクという会社でオーガニックの野菜の卸しをしています。「顔が見える野菜」という考え方を大切に、農家さんと直接お取引をしています。起業して8年目を迎えました。

うちの冷蔵庫は東武デパート
わたしは池袋西口に生まれ育ちました。学校も目白で、池袋はまさに地元です。おばあちゃんの家も都内にあるので、わたしには田舎がありません。うちの冷蔵庫はほとんど東武デパートでできています。「田舎のおばあちゃんから野菜が送られてきた」という話を聞くと羨ましいと思っていました。

1消費者として考えた時に、オーガニック野菜は高いと思っていました。でも、食べるものは顔が見えたり血が通ったものを買いたい。ある時、ファーマーズマーケットに出店した際にこれだと思ったのです。「マルシェをしたい!」。農家さんが一生懸命育てた野菜を、お客様に説明する。お客様と接する時間が本当に楽しかったんです。わたし自身もマルシェで買い物をしてみて、食べるものへの向かい方が変わるのを感じました。「これは誰々さんが作ったんだな」と思うと、野菜の下処理をすることも楽しくなりました。

交差するけど、ど関わらない池袋
池袋駅ってターミナル駅で往来しているのに、人と人とが関わる接点が少ないように感じます。それって、すごくもったいないことだなと思ったんです。だから、池袋にマルシェを。人と人と、ものとものとが関わる接点が必要になると思いました。

わたしの思い
ぶくろマルシェが、人と人。都会と田舎。いろんなものとの接点になってほしいと思っています。「1週間に1回この人に会ってこのお買い物をする」「習いごとをする」とかでもいい。ここが生活の拠点となり、そこに来たら何かある。「ぶくろマルシェが出来てから生活がなんか豊かになった。」という場所を作りたいと思っています。

塚田さんの熱意に「ほうほう!」と感心するばかり。ここからはその熱意を受けて、ぶくろマルシェの世界観を形にしていく、広報ディレクターとデザイナーのお話しです。

② ぶくろマルシェのコンセプトby広報ディレクターまがまりこ

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わたしの役割は、塚田さんの思いをどうやって伝えていくか、共感を呼べるものに変えていくかを考えることです。ぶくろマルシェってどんなマルシェなの?と聞かれた時に、こんなマルシェだよと答えることができるようなコンセプトワードを考えました。

であう つながる ひろがる マルシェ
ぶくろマルシェのキャッチコピーは「であう つながる ひろがるマルシェ」です。このことばには、素直に主催者の塚田さんの思いを込めました。“であう”はものと人、人と人との出会いです。ただ、出会いだけでは塚田さんの思っているようなマルシェにはならない。その先に“つながる”。さらに“ひろがる”ができてこそぶくろマルシェらしさにつながっていくと思います。“つながる”と“ひろがる”に関しては、受け身のままだと起こらないと思うので、トークなど出店者とお客様が話をする場所を設けたり、様々なアイデアを形にしていかなければならないと思います。

ぶくろマルシェって何?
ぶくろマルシェって、池袋って名乗っていますよね。だから、単純に池袋らしさを表現しなければいけないと考えました。じゃあ池袋らしさってなんだろうな。実は私たちもまだ掴み切れていないのです。こうしてトークを重ねて、皆さんの意見を聞きながら「池袋らしさ」「ぶくろマルシェらしさ」を追求していきたいとおもっています。

③ ぶくろマルシェのデザインワークbyアートディレクター巣内 雄平

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ぶくろマルシェのアートディレクションを一式お願いしたいと言われた時に、これは表面的なグラフィックをつくる仕事ではなく、ブランドを構築する仕事なんだと思いました。

ブランドとは
ブランドは、商品や企業が持ってる「らしさ」であり、独自性を持った価値です。ブランドの価値には商品やロゴ、売り場やサービスなどの見えるものとそれらの根底にある見えないものがあります。見えないもの、即ち「思い」です。ブランドにとって「思い」が一番大事です。「思い」があるからこそ
その「思い」に感化されて人が集まってチームが作られるし、そうして作り上げたものがユーザーの気持ちを動かすのです。

ぶくろマルシェはライフスタイルの提案
塚田さんの話にもありましたが、ぶくろマルシェでやろうとしていることは、ライフスタイル提案であり、コミュニティ・地域づくりの話です。カルチャー視点で「池袋の暮らしを豊かにしたい」ということです。この「思い」からぶくろマルシェのセールスポイントは「誠実さ」何じゃないかと思いました。「誠実さ」というものは、食や地域づくりや、ライフスタイル提案には非常に大事なテーマです。その土地のや人のことを真剣に考えないと取り組めないテーマですから。一方で、「誠実さ」みたいな直球なメッセージってユーザーから見たら受け入れづらい部分があるんです。そこで僕は、キービジュアルをこう作りました。

絵本を参考にしたキービジュアル
ビジュアルを作る時に気をつけたのは、親しみが湧くような暖かみのあるビジュアルになるようにしました。絵本のイラストなんかも参考にしてたんですが信頼感を与えるようなビジュアルを設計しました。なるべく堅苦しくないように。これは、生産者の作物とユーザーがマルシェを媒介につながるという絵です。生産地と池袋もつないでいます。

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ここで参加者から質問
「わたしは豊島区で宿をやっているのですが、宿にたくさんフライヤーを置く中で、ぶくろマルシェのチラシは他のチラシに比べて余白が多いことに気がついたんです。これは何か理由がありますか?」

回答:余白はあえて作っています。

ありがとうございます、いい質問です。ぶくろマルシェってうのは、池袋というノイジーな街にスッキリとした余白を作ることなのかなと。デザインとしては極力余計な情報を入れないで余白を贅沢に使いながら作ってるんです。無駄なものを排除していった先に、本当に自分に必要なものがある。こうした余白を池袋に増やしていくことがマルシェの目標なんじゃないかなと思い、デザインにも反映させました。

心を豊かにすることは、ものを詰め込むことではない。生活に向き合って余白を作ることなのかなと。家族とマルシェ行ってみようとか、マルシェで買った野菜で時間をかけて料理作ってみるとか。普段よりも少し時間の使い方が贅沢なんです。「日常性の延長線上にある少しの贅沢」それがマルシェの考える豊かさだと思い、あえて余白を多くとっています。

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デザイナーの巣内さんの回答に「なるほど!」と参加されたみなさんうなずくばかり。「確かに、人気のマルシェは密度が濃くて結局疲れてしまう。ぶくろマルシェはゆったり座れるスペースがあったりしていいですよね!」と参加者さん。

最後はみなさんに書いてもらったアンケートの発表をしながらこれからの池袋について話し合いました。

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ごちゃごちゃしているのも、池袋の良さ。青山や銀座を目指しても、それはなんだか違う気がする。通り一辺倒の街に均してしまうのではなく「池袋らしく」あることがやっぱり大切なんだなと、ぶくろマルシェのブランディングの話を通じて、池袋の街全体のことを考える会になりました。

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